水曜日, 9月 30, 2009

北欧発 ニュースをソーシャルにするメディア

もう少しカタカナの少ないタイトルを付けたかったが、思いつかなかったのでこれでいこう。 書きたかったことは、今までの一方的なニュース配信にもっと読者を取り込み、ソーシャルにしようとしている北欧発のメディアサービスについて。 中でも気になっているものが二つあって、ひとつはNewsmill、そしてもうひとつは、10月1日に新しいTwingly Channelsというベータ版サービスを招待者に公開するブログ検索と共有のTwingly。後者についてはその公開を待って後日書くことにして、まずNewsmillの方からご紹介。このサイトはInternetworld誌による2008年のTop100サイトに選ばれている。

Newsmillの特徴

・話題になっているニュースや議論についてその分野の専門家が記事を書いている。
・読者は、その記事に直接自分の意見を書き込むことが出来る。
・書き込んだコメントは、設定したMyMillページに集められるようになっている。
・記事の内容は、怒っている赤、肯定的な青、興味がある緑、という具合に、タイトルの色でも判断できるように工夫されている。
・読者からの意見やコメントの色による意見の集計をグラフで見られる。

たとえば、数日前、スウェーデンの若者の失業率の増加割合が、EUの中で一番高いというニュースがあったが、人員削減を迫られた時、経験を積んできた年長者の雇用維持が優先されるというLAS法が若者の失業率に影響を与えているという記事に関して、Newsmillに寄せられた意見の結果がグラフでも同じ色分けで見られるようになっている。

木曜日, 9月 24, 2009

北欧発 Augmented reality

Sekai Camera が iPhone APP を出したというニュースに刺激されて、北欧発の Augmented reality (AR 拡張現実) をスウェーデンとノルウェーからご紹介。

TAT Augmented ID (@TATMobileUI)


Gule Sider® (@gulesider)


関連リンク
Nokia´s vision of Augmented reality, Video

水曜日, 9月 23, 2009

話題の人Anna Anka


この一週間ほどの間に、ブログやメディアでAnna Ankaという文字がよく目に付くようになった。最初は人物だと思わず調べてみたら、米国のエンターテーナー、ポール・アンカのスウェーデン人夫人だということがわかった。 スウェーデンのTV3で「ハリウッドの夫人達 Svenska Hollywoodfruar」という、ハリウッドで有名な芸能人たちのスウェーデン人夫人達を取材した番組があって、そこでの彼女の発言が賛否両論の議論を生んでいるようだ。

平等問題に対する議論はもともと活発な国だが、女性の地位向上を求めて戦ってきたフェミニストらの反感を買い、議論は生き方そのものや裕福家庭の主婦に対する資産課税提案までに発展している。

これらの議論を揶揄したコメントもなくはないが、世界でも性別ギャップの少ない社会は、こういった議論の繰り返しの中から長い時間をかけて生まれてきたものだろう。

関連リンク
平等、子育てなど関連記事を集めたNotebook
ブログポータルKnuff.seでの論議

土曜日, 9月 12, 2009

スウェーデンの才能101人

スウェーデンのビジネス誌、Veckans Affärが、スウェーデンのスーパータレントとして各界で活躍する101人をリストしている。企業の社長(VD)やジャーナリスト、研究者などに混じってイケアのグローバルディレクターなどが挙げられている。創始者 "grundare"としてリストされている人達が、数えると12人いた。

また、Computer Swedenが、そのリストから、注目のIT関連のスーパータレントたち16人をピックアップしている。Spotifyの創始者や15歳のブロガー(@hejg) などが挙げられている。

VolvoやSaabが中国の出資を受けるというニュースが流れる中、アイデアを形にして新しいサービスが毎日のように発表されており、これは面白いと思うものを発見すると、変わり目の今だからこそ特にワクワクする。

関連リンク
TCのSpotify創始者インタビュービデオ
国際競争力
教育の公的支出
OECD Report

日曜日, 9月 06, 2009

スウェーデンのインターネットTV (2)

このブログでスウェーデンのインターネットTVについて、2年前の2007年9月に同タイトルで書いた。昨日2009年9月5日のDN紙に、その後の利用状況についての記事が「インターネットTVブーム」という見出しで載せられていた。

15歳から74歳の利用者を対象にメディア・コンサルタント会社のMediavisionが行った調査によると、1年前と比べても(4月から6月)インターネットでニュースや番組を見た人は3800万人と倍に増えており、YouTubeを超える勢いだという。たとえばニュースの時間にTVの前に座るのではなく、自分の都合のよい時間にネットでストリーミングされているクリップを見るという人々がますます増えているということだ。

もちろん、番組の配信側もその中身をこの2年で充実させている。日本の選挙の話題をフォローしているときに、動画リンクが少なくてもどかしい思いをしたが、コンテンツへのオープン・アクセス環境という点ではスウェーデンのインターネットTVは利用者には快適だ。

関連リンク
インターネットTV配信技術を提供しているQbrick
オンラインでグラフが作成できるサービスを使ってみた。リンクはこちら