月曜日, 2月 18, 2008

あえて独身のまま子どもを作るスウェーデン女性たち

2008年2月18日のDN紙に、敢えて独身のまま人工/体外受精をして子どもを作る女性達の興味深いレポートが載せられている。スウェーデンでは2005年の法改正によって、レスビアンカップルと不妊に悩む異性カップル間では、人工受精や体外受精によって子どもを作ることが許されているが、子どもには両親が必要と言うことから、独身女性が単身で人工/体外授精する事は出来ない。ただ養子を取る事は許されている。にもかかわらず35才から40歳前後の数百人のスウェーデン女性達が、許可されているフィンランドやデンマーク、或いはエストニアに出かけて治療を受け子どもを持っているという。子どもを作れる肉体的なタイムアウトまで、相手が見つからなかったり、仕事にかけていたり理由は様々だが、これらの女性達が2005年に親睦目的や法改正をアピールするためFemmisという組織を作っている。

この記事と同紙面に、コラムニストHenrik Brosが近年スウェーデン社会に吹荒れている「モラル自由主義の風」についてコメントを書いている。2002年から2006年にかけて伝統的なモラルがどのように人々の意識の中で変化したかをSCB(統計局)のグラフで示しているが、例えば同性愛者が養子を取ることに肯定的な人が11%増えたのに対し、中絶の権利を制限することはマイナス2%、家族の絆を強める事はマイナス5%、キリスト教的な価値が重要と考える人はマイナス9%、全てのポルノを禁止するのに賛成の人は15%減っている。独身女性が人工授精によって子どもを持つ事にしても、7政党の内5政党が肯定的な姿勢を見せているが、伝統的なモラルの価値を主張するキリスト教民生党は、有権者と波長を合わせたモダンな福祉社会を目指す政権政党の一員として難しい立場に追い込まれていると。

こんな記事を読むと夫婦や同棲カップルの間でも離婚が多く、シングルマザーが増えているのではないかと思って調べてみたが、離婚数は逆に減っていた。

0 件のコメント: