日曜日, 3月 31, 2013

スウェーデンで養子として育てられている子供たち

下のビデオをYouTubeで見た方も多いと思うが、スウェーデンでも養子として多くの子供たちが韓国から来ている。スウェーデン統計局SCBによる2010年の統計によると、養子としてやって来る子供たちの出身国で最も多いのが中国だ。

スウェーデンで養子として育てられ成人した子供たちが、自分たちのルーツを求めて実の親や家族探しをする Spårlöst というTVの人気番組もある。

同性婚カップルによる養子縁組も2003年から認可されている。





金曜日, 3月 29, 2013

我友、ヨーナスへ #BästaBeatrice



1992年ボスニアからスウェーデンへ難民としてやって来た Jasenko は、自身の体験を振り返りつつ、スウェーデンがいかに暖かく自分を受け入れてくれたかを語りかけている。

「私が小さい時、当時のサラエボはまだ世界4大宗教が比較的うまく共存していた多文化な街でした。・・・ バルコニーから私は人々がお互いに手を差し伸べ合っているのを見ることができました。その後、ミロセビックや民族主義者達がやって来ました。誰が一番虐げられているか、集団的権利を主張して争いました。多文化な国が分裂されることだけが求められました。」

「君はこの国が密かな人種差別主義者で溢れていると解釈しました。私は、もっと親切で暖かい国だと見ています。私や私の国の人々に、新しいチャンスを与え、生き延びさせてくれました。お陰で少し余分な人生を送ることができました。これ以上何を望むことがあるでしょうか? ・・・ 君は常に差別に晒されていると言いますが、それはこの国のすべてを物語ることではありません。それが唯一のことでもありません。・・・ 他国が拒否した時でも、この国は私や我々たくさんの人々を受け入れてくれました。私や友人たちは、ただただ感謝するのみです。ヨーナス、ありがとう。」

「これ以上移民のための場所はないと君は言う。その通りです。それでもこの国は最もオープンな西側諸国の一つであり、移民を積極的に受け入れている国であることを否定することはできません。・・・ この国が尊厳とは何かを我々に教えてくれたことに感謝します。我々はそれを忘れることはないでしょう。」

読みながらこみあげてくるものがあった。同時に今世界が注目している北朝鮮の人々のことを思った。日本から拉致されていった同胞のみならず、自由で民主的な社会を経験したことがない彼の国の人々を、尊厳を持って暖かく迎え入れる用意が日本人にあるだろうかと。

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金曜日, 3月 15, 2013

拝啓 法務大臣殿 #Bästabeatrice


今スウェーデンのTwitter 界隈でハッシュタグ #Bästabeatrice 付きのコメントがたくさん流れている。
作家 Jonas Hassen Khemiri がDN紙上でスウェーデンの法務大臣 Beatrice Ask に宛てた公開書簡(Bästa Beatrice Ask) が発端となっている。

これ以前、スウェーデン国内の不法滞在者を摘発する目的で、警察官がストックホルムの地下鉄駅構内で、外国人と思われる人々に対して抜き打ちで尋問し身分証明書の提示を求めるという検査が、Reva  と呼ばれるプロジェクトの一環として行なわれていた。(Reva: det rättssäkra och effektiva verkställighetsarbetet 法に基づいた効率的な政策実施ぐらいの意味) これに対し多くの人びとが異議を唱え、この活動の停止を求めるデモが行なわれていた。

チュニジア人の父親とスウェーデン人の母を持つ人気の若手作家Khemiri の公開書簡は、法を盾にしたこのような人種差別的行為に、作家らしい余韻を残す文章で異議を申し立てた内容だ。

「私達の間には多くの違いがあります。大臣は50年代半ばに生まれ、私は70年代末に生まれました。大臣は女性で、私は男性です。大臣は政治家であり、私は作家です。しかし私達に共通することもいくつかあります。ふたりとも国際経済を学びました。髪の色こそ違え、二人共似たような髪型をしています。なにより、私達はどちらも、この国の境内で生を受け、言葉、国旗、歴史、インフラを共有している、この国に籍を持つ市民です。私達は共に法の前に平等です。」



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我友、ヨーナスへ #BästaBeatrice
ここは私の国
スウェーデンの典型的スヴェンソン・ファミリー像
世界最大の個人主義者達

水曜日, 3月 06, 2013

スウェーデン北部鉱山の町Kiruna 町ごと引越し計画


中国などへの輸出需要の増大で、国営の採掘会社LKABによる地下での鉱石採掘が進んでいるスウェーデン北部の町キルナ (Kiruna) では、陥没によって住宅や庁舎などへの被害が予想されるため、2007年に町ごと引っ越すことが決められた。

キルナ・コミューン(地方自治体)は新しい町のデザイン・コンペティションで町中心部の設計案を募り、世界から56チームが応募し、ファイナリストとして選ばれた10チームの中から "Kiruna 4-ever" と題する案が採用された。空港と町の中心部をロープウェーでつなぐ。2030年完成予定。

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毎年ストックホルム市民が選ぶ町の建築


月曜日, 3月 04, 2013

カフェ・ブレッドのベーキング・コースを受けてみた


昨日の日曜日、ストックホルムで、カフェブレッドのベーキングコースを受けてきた。朝10時から16時半まで、持参したサンドイッチを10分ほどで食べた以外はほとんど立ちっぱなしで6種類のカフェブレッドをプロの先生の指導のもと焼き上げた。疲れたけれど、とても勉強になって楽しかった。

クラスは13歳ぐらいの男の子から、幅広い年令の男女合わせて11人。全員がてきぱきと仕事を見つけて動きまわり、7時間あまりで500個近いカフェブレッドを大きなキチンに備えられている10台ぐらいのオーブンで焼き上げた。帰りにはそれらのブレッドをおみやげとして持ち帰り、家族にもふるまうことができた。やっぱり焼きたては美味しい!














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