金曜日, 3月 15, 2013

拝啓 法務大臣殿 #Bästabeatrice


今スウェーデンのTwitter 界隈でハッシュタグ #Bästabeatrice 付きのコメントがたくさん流れている。
作家 Jonas Hassen Khemiri がDN紙上でスウェーデンの法務大臣 Beatrice Ask に宛てた公開書簡(Bästa Beatrice Ask) が発端となっている。

これ以前、スウェーデン国内の不法滞在者を摘発する目的で、警察官がストックホルムの地下鉄駅構内で、外国人と思われる人々に対して抜き打ちで尋問し身分証明書の提示を求めるという検査が、Reva  と呼ばれるプロジェクトの一環として行なわれていた。(Reva: det rättssäkra och effektiva verkställighetsarbetet 法に基づいた効率的な政策実施ぐらいの意味) これに対し多くの人びとが異議を唱え、この活動の停止を求めるデモが行なわれていた。

チュニジア人の父親とスウェーデン人の母を持つ人気の若手作家Khemiri の公開書簡は、法を盾にしたこのような人種差別的行為に、作家らしい余韻を残す文章で異議を申し立てた内容だ。

「私達の間には多くの違いがあります。大臣は50年代半ばに生まれ、私は70年代末に生まれました。大臣は女性で、私は男性です。大臣は政治家であり、私は作家です。しかし私達に共通することもいくつかあります。ふたりとも国際経済を学びました。髪の色こそ違え、二人共似たような髪型をしています。なにより、私達はどちらも、この国の境内で生を受け、言葉、国旗、歴史、インフラを共有している、この国に籍を持つ市民です。私達は共に法の前に平等です。」



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