日曜日, 4月 11, 2010
世界的に人気のスウェーデン作家たちに共通するもの
楽しみにしているテレビ番組のひとつに、Babelという幅広く文学を語る番組がある。話題を集めている文学作品の紹介や解説、作家インタビュー、ゲストスピーカによる文学論議などが若手作家Daniel Sjölinの司会で進められる。
スウェーデンを代表する作家二人 (Henning Mankell, Jan Guillou がゲストだった時は、世界的に人気のあるスウェーデンのミステリー作家たちが左寄りなのはなぜかという視聴者からの質問が取り上げられた。60~70年代のMaj Sjöwall & Per Wahlöö ペール・ヴァールー に始まり、ゲストの二人の作家、最近のStieg Larsson 、新しくはLars Kepler こと Alexandra and Alexander Ahndoril らがその譜系に入り、その時代の社会に批判的な目を向けた作品が多い。
お二人の意見を要約すると:
アメリカの保守的で典型的なハードボイルド小説モデルに対して、それまでになかったスウェーデン・スタイルの社会批判を盛り込んだ小説が受け入れられた。
Maj Sjöwall & Per Wahlööのマーティンベック・シリーズは、スウェーデン国内でもそれまでの保守的な小説の内容に新風を吹き込むものだった。
Björn Borg がテニス界で活躍したことで、彼の後を追うたくさんの若いプレーヤーが輩出したように、スウェーデン・スタイルの左翼的ミステリー作家がMaj Sjöwall & Per Wahlöö の後に続いた。
98年に女性のミステリー作家への賞が設立されたことも貢献している。
などの意見が出ていた。その後インタビューされたアメリカの作家James Ellroy との対照が面白かった。興味のある方は9月までインターネットTVでビデオが見られるので、覗いてみよう。
関連リンク
北欧の探偵、ミステリー小説が熱い
日本語で読めるスウェーデン文学
The Economist - Inspector Norse
Guardian - Swedish crime wave sweeps European book charts
Scandinavianbooks.com
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