写真はPostmuseumで開催されたセルマの書簡集展示会のフラッグ(オリジナルはCarl Larsson)
2008年は「二ルスのふしぎな旅」で御馴染みのスウェーデン作家、セルマ・ラーゲルレーヴ(1858年11月20日~1940年3月16日)の生誕150周年に当り、様々なイベントが行なわれている。昨日10月18日には、ストックホルムのABFで、セルマ・ラーゲルレーヴ協会による講演会が行なわれた。講演者の興味深い顔ぶれに惹かれて出かけてみた。プログラムの内容は下記の通り。期待通りの内容の濃い面白い講演だった。
1. "Selma Lagerlöf" Kjell Espmark (作家、スウェディッシュ・アカデミー会員)
セルマ・ラーゲルレーヴ概論
2. "Selma Lagerlöf och Läsarna" Maria Karlsson (ウプサラ大學文学研究者)
セルマ・ラーゲルレーヴと読者
セルマ・ラーゲルレーヴが読者から受け取った4万通余りの手紙の内容の紹介
3. "Selma Lagerlöf och Politiken" Jenny Bergenmar (イェーテボリ大學文学研究者)
セルマ・ラーゲルレーヴと政治
セルマ・ラーゲルレーヴが積極的に意見表明した女性問題について
4. "Den som inte gråter har ingenting förstått"
Horace Engdahl (作家、文学研究者、スウェディッシュ・アカデミー常任理事。毎年ノーベル賞の文学賞受賞者の発表をしている人) Gösta Berlings saga について
朗読 Etienne Glaser (第32章 "Nygårdsflickan"の朗読が行なわれた。) ピアノ演奏 Maria Rostotsky
5. セルマ・ラーゲルレーヴと現代
Birgitta Holm (文学評論家), Leif Stinnerbom (舞台監督、Västanå teaterで"Bannlyst"公演。講演会に出席していた女優さんが飛び入りで台詞を披露する場面もあった。) Ebba Witt Brattström (Humboldt大學教授) の3人による会話形式の解説
これ以外にも11月にはStockholms Stadsteaterで"Charlotte Löwensköld"が公演されるほか、2009年始めにSVTがセルマ・ラーゲルレーヴのドキュメンタリーを放送する予定。各種イベントスケジュールは生誕150周年ホームページで。
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