DN紙の日曜版に「危機は我々をさらに平等にできる」と題する興味深い記事が載っていたのでご紹介。
アメリカの論客Susan Faludiによると、9月11日以降にアメリカで起こったことは、危機に際して女性を守ってくれるジョン・ウェインのような逞しい男の存在を集団希求し、平等が後退したのだそうだが、スウェーデンはこれとは全く逆に、危機の度に平等改革が行われてきたという。30年代の恐慌時には、Alva Myrdalが母親と子どもの育児環境の改革を促進し、オイルショックの70年代には保育施設の拡大が行なわれたと。スウェーデンの平等性が危機を乗り越えられるポイントとして次の3点が挙げられている。
1. 男性の失業者の増加が、多くの場合さらに平等な家族形成に結びつく。
2. 歴史的にみてスウェーデンの平等性は、経済的危機の時代に推進されてきた。
3. スウェーデンは強い女性と強い国家の伝統があり、それが危機時の平等性の後退リスクを減らしている。
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