土曜日, 2月 10, 2007

メディアの攻防

スウェーデンの2大日刊紙、スヴェンスカ・ダーグブラーデット (Svenska Dagbladet) とダーゲンズ・ニーへテル (Dagens Nyheter) 両紙で、新聞記事を取り上げているブログにウェブ上でリンクが張られるようになった。2月10日のDN紙で、「New York TimesやWashington Postのブログ界との協力はよく知られた例だが、ヨーロッパでは両紙がはじめての試み」と紹介されている。スウェーデンのPrimelabs社が開発したTwinglyというブログ検索プログラムが利用されている。SvD紙が、旅行のウェブ・コミュニティーMintur.seを買収したというニュースも先日出ていた。新聞社がブログやSNSに接近している。

スウェーデンのプロガーのポータルとしては、2005年8月に立ち上げられたBloggportalen.seというのがあるが、これは2006年6月に夕刊紙アフトンブラーデット紙 (Aftonbladet) に買収されている。このアフトンブラーデットも上記SvD紙も、実はノルウェーのSchibstedの傘下にある。Schibstedコンサーンにはこの他、ノルウェーのAftenpostenやVG紙、検索のhitta.seや車、家、家具などあらゆるセカンドハンドのものを探すことができるblocket.se、モバイルコンテンツのAspiroなども入っている。

DN紙はエクスプレッセン (Expressen)、ダーゲンズ・インダストリ (Dagens Industri)、ストックホルム・シティー (Stockholm City)各紙、TV4、SFを傘下に持つメディア・コンサーン、ボニエール (Bonnier) が所有している。

スウェーデンのメディア企業グループには、他にもKinnevikというのがあって、Tele2、TV3、ラジオ局、映画会社などを持ち、無料新聞メトロは世界19カ国で配布されている。スウェーデンでのアナログTVからデジタルへの移行は2005年に一部開始され、2008年2月に完了予定だが、ストックホルムは今春移行されるので、KinnevikコンサーンのひとつViasatをはじめ多くの配信会社がキャンペーンを張っている。DN紙がその様子を「デジタルTV戦がはじまった」として報告している。TVと言えば、毎年12月10日に行われるノーベル賞授賞式と晩餐会のTV放送権がSVTからTV4に移るという記事が10日出ていた。

0 件のコメント: