土曜日, 2月 17, 2007

世界的スキー選手を次々生み出す地域力

人口540人のテーナビー (Tärnaby) というスウェーデンの町?村から、世界的なスキー選手が次々と生まれている。スウェーデンのオーレで2月18日まで開催されている世界アルペンスキー選手権で、既に銀メダル3個、銅メダル1個を獲得したアニヤ・ペーション (Anja Pärson) もその一人。75年前に設立されたテーナビーのスキークラブ、KIフィエールヴィンデン (KI Fjällvinden) で小さい頃からスキーに親しんできた。専属のトレーナーがいるわけではなく、子供達の親がトレーナー役となり、地域のスキースロープは子供達の保育園代わりにもなっているようだ。

1970年~80年代にかけて活躍したインゲマール・ステンマルク (Ingemar Stenmark) もテ-ナビーのスキークラブに所属していた。18年前に競技生活から身を引いたインゲマール・ステンマルクがオーレで往年の名選手と共に記者会見を開いた。目的は1995年に練習中の事故で下半身不随となったThomas Fogdösの基金、ALF (Active Life Foundation) への寄金を募るためだ。競技生活で障害を受けたスポーツ選手を支援する基金だ。

スウェーデン北部ラップランドにある小さなテーナビーが、オーレに集まっている世界のジャーナリスト達の関心を集めている。 テーナビーはそこで、その秘訣を探るプレスツアーを企画し、世界のジャーナリストたちを招待している。地域の特性を積極的に活かして子供達を育成し、子供達がそれに答えて成長する、地域の底力を感じさせる。

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