金曜日, 6月 28, 2013

スウェーデンの市民農園 コロニートレーゴード










ご主人が亡くなられた後もしばらくお隣の一戸建て住宅に一人で住んでおられたご婦人が、高齢のため何年か前にその家を売ってマンションに移られた。花を育てるのがお好きで、隅々までよく手入れされた庭には夏になるといつも綺麗な花が咲いていた。マンションに引っ越されてからも土いじりが懐かしいと時々庭の様子を見に来られていた。先日其の婦人から、自治体コミューンの市民農園を借りたので遊びにこないかとのお誘いがあった。早速お世話しているワンちゃんと一緒におじゃましてきた。

一区画(ロット)50平米の広さの農園が30区画程集まった市民農園 (スウェーデン語でKoloniträdgård コロニートレーゴード) の一番奥まった静かな一角に、そのご婦人が借りられているコロニーロットがあった。以前借りていた人から譲り受けた一畳ほどの赤い小さい小屋、コロニーステューガ (Kolonistuga)が建っている。小屋には電気も水道も引かれていないが、育てている野菜や花への水やり用の共同水道が農園内に何箇所かある。

スウェーデンのコロニートレーゴードはドイツのクラインガルテンからの影響を受けて広まったもので、場所にもよると思うが、通常一区画50~100平米の農園が、一年間1000クローナぐらいで借りられる。

3年前の夏に初めて婦人が借りた時には、1メートルの高さの雑草がそこら中に生えていたそうだ。今は木箱に新しい土を入れて育てた、ポテト、人参、赤かぶ、パセリ、ねぎなどの野菜や、たくさんのベリーの低木、林檎、西洋なし、ジャスミン、ライラックの樹木が気持ちのよい緑の環境を作っている。真ん中に置かれた木製のテーブルで美味しいコーヒーと手作りのお菓子を頂き、気持ちのよいひとときを過ごした。

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