水曜日, 8月 26, 2009

スウェーデンのファイル共有論議(5)

6月30日にソフトウェア会社であるGlobal Gaming Factory X(GGF)がThe Pirate Bay(TPB)を6千万クローナで買い取り、合法的なファイル共有サイトに作り変えるとの発表があった。最終的な引渡し期日は、8月27日、つまり明日ということだった。しかし、この2ヶ月ほどの間に、状況はめまぐるしく変わって、TPB周辺だけでなく新所有者となるGGFに関する様々な問題がメディアで報道されてきた。

・TPB創設者の一人Peter Sunde(@brokep)がスポークスマン役の引退宣言
・新所有者となるGGFの借金や税滞納問題
・買収資金の調達問題
・買収側グループ役員の辞職
・投資参加辞退
・GGF株取引停止
・海賊党が地方選挙出馬表明
・ディズニーなど米大手映画会社がTPBを提訴
・TPBのまるまるコピーがネットで流布
・インターネット・サービス・プロバイダー(Black Internet)に対して、裁判の判決に従いTPBサイトの閉鎖が要請され、実行された。
・閉鎖したISPに対するサボタージュ行動で同社の他の顧客へ影響が出た。
・TPBが再アップされた。

などなどである。ビジネス紙がネットで、ファイル共有サイトの運営問題はISPの責任であるかどうかとの質問を読者にアンケートで聞いていたが、昨日の段階で8:2ぐらいの割合でNoと答えた人のほうが多い結果になっていた。さて、明日にはどういう発表があるのだろう。

そんな騒ぎの渦中で、スウェーデンの合法的な映画ストリーミングサイトVoddlerのベータサイトが立ち上げられた。(@voddler_movies) 今話題を集めているスウェーデン発の合法的な音楽ストリーミング・サービスSpotify (@spotify) の映画版になるだろうかと注目を集めている。世界最大のファイル共有サイトTPBが生まれるのも、それにかかわる議論応酬の中から革新的な合法サイトが生まれるのも、スウェーデンであるところが興味深い。

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スウェーデンのファイル共有論議(1)(2)(3)(4)
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