木曜日, 12月 02, 2010

スウェーデンの地域航空路2

Air Berlinが、11月29日Hanoverからスウェーデン北部のArvidsjaur空港へ週2便の直行便を開始した。人口5千人ほどの町Arvidsjaurにどうして? その訳は、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンなどの自動車会社が冬の間凍った湖上で走行テストを行うテストコースがあるからだ。

ドイツ人観光客に人気があるラップランドのエキゾチックな冬の観光拠点にもなり、これまでにもドイツ各地からチャーター便が運航されている。

関連リンク
スウェーデンの空港マップ
CASTT、Center for Automotive System Technologies and Testing
スウェーデンの地域航空路

月曜日, 11月 29, 2010

スウェーデンのGDPが前年比+6.9%も伸びてるって、なんで?

スウェーデンのGDPが前年比で+6.9%も伸びてるとメディアが伝えているけど、どの産業で伸びてるのだろうか?

NyTeknikがこの20年ぐらいの間に世界的に注目を浴びたスウェーデン発の技術系企業Skype, Spotifyなど10社について、何人ぐらい国内で雇用を創出しているかを調べたら、10社全部で千名に満たなかったとレポートしている(記事中の表参照)。じゃ、どの産業がこの数字に貢献しているのかな?科学的な根拠なしに、生活実感だけで探ってみると。

イケアやH&Mなどのグローバル企業はアジアで店舗を増やしているようだし、自動車メーカーのボルボも中国企業に買収された。スウェーデンでの生産も開始されたからやはり、鍵はアジアなのかな。そう言えば、スウェーデン北部の鉱山の町キルナが、中国向けの輸出で儲かっているようだ。町の地下の鉱脈を掘りすぎて陥没のおそれがあるので、町ごと移転する最初の事業が始まったと今夕のTVが伝えている

我が家の周辺を見回しただけでも新築住宅がたくさん建築中だ。金利が低いのでマイホーム資金が借りやすくなっているのだろう。
今年は雪も早く積もって、スキーリゾートが賑わいそうだ。ツーリズムが夏も冬も観光客を呼び込んでいる。スウェーデンの若者がノルウェーで仕事を得、ノルウェーの年金生活者が物価の安いスウェーデンで買物をしている。

そう言えば産業大臣が、これからはデザイン、映画、ファッション、ハンディクラフトなどのクリアティブ産業だと言っているのをどこかで読んだ。売り込み先は、ギリシャやアイルランドやポルトガルなど経済問題を抱えるヨーロッパではなく、やはりアジア向けなのかな。とにかく、一時期ほど百人、千人単位の大規模な企業の雇用削減のニュースを聞かなくなった。ポニーテールにピアスの蔵相の手腕かな。

関連リンク
DI紙記事

日曜日, 11月 28, 2010

ナポリのごみをノルウェーとスウェーデンが買い取り交渉

イタリアのナポリで処理されず放置されているゴミを、ノルウェーとスウェーデンが一トン90ユーロで20万トン買取る交渉をしていると両国のメディアが伝えている

イタリアにとってはごみ処理問題の解決にもなるし、去年同様寒い冬になりそうな北欧の国々にとっては、焼却場から出る熱を家庭に供給するのに役立ち一挙両得ということらしい。

月曜日, 11月 22, 2010

電子書籍ベストセラーTop20

FUTUReBOOKが電子書籍のTop20ベストセラーリストを出している。Stieg Larssonが相変わらず上位に入っているが、ノルウェーのJo Nesboの2作品が入っているので資料を集めてみた。邦訳は2000年にノルウェーのベストセラー賞を受賞したThe Redbreastがコマドリの賭けとしてランダムハウス講談社文庫から出ている。





英語で読む北欧文学


関連リンク
北欧のミステリー文学関連サイト
ノルウェー
フィンランド
デンマーク
スウェーデン

金曜日, 11月 19, 2010

日本のガラパゴス現象について逆取材される

Voyager Japanのオンラインマガジン、"マガジン航"の記事の取材のため、スウェーデン作家協会のオンデマンド出版サービスDejavubok.sePublit.seを訪問した際、余談で日本のガラパゴスや自炊について説明したところ、その話題がPublitのブログに載せられました。出筆者の了解を得て、ここに日本語訳を紹介します。

電子書籍が少ない?自分で作ろう!

先週、PublitとDejavobok(オフィスを共有)に、日本とスウェーデンのジャーナリストで日本のオンラインマガジン航のために電子書籍やPOD(オンデマンド出版)分野を取材しているアカネエンストロムの訪問を受けた。
(ジャーナリストではないけどまあいいか。)

マガジン航は数年前から既にPublitに注目していた最初の外国のニュースサイトの一つで、我々としては特に嬉しいことだった。当時はオンデマンド出版に焦点を当て、今回は電子書籍に関する取材を受けた。
(以前私のブログで取り上げたのと混同しているのだろう。)

日本ではこの分野の発展が進んでいると聞いていたが実際どの程度進んでいるのか知られていない。アカネから日本のいわゆる「ガラパゴス現象」について話を聞けたのは非常に面白かった。日本の技術がしばしば特異に発展しすぎて、日本国内でのみ機能する状況を表現するときに使われる言葉だ。(チャールズ・ダーウィンがガラパゴスで発見した鳥類のように、他の地域では見られない特異な進化を遂げたもの)。シャープは、ゴーグルなしで3Dが見られる最新携帯端末をガラパゴスと命名している。
(電子書籍端末もガラパゴス。)

もっと面白いのは「自炊」と呼ばれるホームメイドを意味する日本の読書愛好家による動きだ。電子書籍としてまだ商業ベースに乗っていない古い印刷本がどんどんデジタル化されている。リサーチ会社Macromillが今年初めに行った調査によると、日本の300名のiPadユーザーの内、60名が本をスキャンしたことがあり、別の90名が興味を持っている。まだ疑ってる?大きな動きがある事を裏付けるいくつかの数字をあげてみよう。富士通グループは今年6月、前月より倍の両面スキャナーを売り上げたと報告している。アマゾンは6月に4月の倍のスキャナーを売り、電機販売チェーンヨドバシカメラでは、本を安くスキャンしてデジタル化するデモンストレーションを店で行っている。また、スキャンサービスを提供しているJissenでは、毎日千から五千冊の本をスキャンしているという。

これからは本をスキャンすることが益々簡単で、しかも早く出来るようになるということだ。東京大学の技術ラボ、石川小室研究室の研究者によるデモ参照。

関連リンク
マガジン航への記事
スウェーデン作家協会のオンデマンド出版サービス
ヨーテボリ・ブックフェアへのブックバス
北欧から見たヨーロッパ電子書籍事情
Publit Blog: Big in Japan

水曜日, 11月 10, 2010

ノルウェーの本屋さんによる文学賞2010候補作

ノルウェーの書籍販売業団体 Bokhandlerforeningen が毎年授与している文学賞(Bokhandlerprisen)の2010年候補作が発表されている。受賞者発表は11月30日 Litteraturhusetで行われる。



YouTubeビデオに出てくるオスロの本屋Librisは、ノルウェーに127店舗を持つ最大のブックストアーチェーンで、オスロ店(Google Map)は2009年にオープンした。

関連リンク
Bokhandlerforeningen Facebookのページ
スウェーデンの文学賞アウグスト賞2010年候補作
Sofi Oksanenのフィンランディア文学賞受賞作を読む

土曜日, 10月 30, 2010

9000人のスウェーデンの母親達へのアンケート


十一万八千人の登録会員を持つママたちのウェブサイト、Familieliv.se が、2010年6月10日から8月10日の2ヶ月間、スウェーデンの母親を対象に行ったアンケート調査の結果をそのレポート "Sverige Mamma 2010" にまとめている。

無差別に選んだ3万5千人にアンケートが送られ、回答のあった一万人から九千九十二人の母親の回答を摘出してまとめたもの。

ブログなどで話題になっているのが、家庭に入りたい母親が増えているという結果。80年代生まれの女性たちは一歩後退して専業主婦を将来の理想モデルとし、女性の全国組織Haroの会長はスウェーデンの平等政策は時代遅れであると主張している。

常に一歩先を進んできたスウェーデンの女性達が今求めているのは、子供たちのために時間を割ける安らぎの家庭生活という本音。

関連リンク
北欧各国の育児休業に対する考え方比較
育児休業中のパパたちのブログ

金曜日, 10月 22, 2010

ノルウェーの図書館による電子書籍貸出プロジェクト

ノルウェーのBuskerud County, DrammenにあるPapirbreddenは、古い工業地域が再開発され2007年に正式オープンした知識集約型のサイエンスパークである。その一角にあるDrammensbibliotekには、地域の公共図書館、大学図書館、ビジネススクール図書館など性格の異なる三つの図書館がひとつの建物に集められている。そこで、ノルウェーのナショナルプロジェクトとして図書館の電子書籍と読書用端末の貸出プロジェクト(@ebok_i_bib)が進められている。

ノルウェー放送NRKのネットTVが貸出プロジェクト開始の様子を映像で伝えている。

関連リンク
Drammensbibliotekサイト
Drammen Library Wikipedia
北欧の電子書籍関連リンク
スウェーデンの電子書籍を図書館で借りてみた
デンマークの図書館によるオーディオブック・ストリーミングサービス

火曜日, 10月 12, 2010

Sofi Oksanenのフィンランディア文学賞受賞作を読む

2008年フィンランディア文学賞、2010年Nordic Council文学賞を受賞したSofi Oksanenの"Puhdistus"を読んだ。(英訳タイトル"Purge" スウェーデン語タイトル"Utrensning" 日本語訳は出ていないが「粛清」の意味。)

ヨーロッパに住んでいると、かつて鉄のカーテンの向こう側で起こっていたことを個人の体験談として旅行先のガイドさんや知人、あるいはスウェーデンにたどり着いて今はこの国に住んでいる人々などから未だに聞くことがある。この作品はフィクションだが、第二次世界大戦、冷戦、チェルノブイリ事故、90年代のエストニアと異なる時代背景の中で、ある家族の人生の記憶をランダムに交錯させながら物語が語られてゆく。話を聞いて想像していた向こう側の世界がこの作品の中で具現化している。

愛情、貧困、政治、恐怖、人身売買、語られているテーマは暗くて重いが、高品質なミステリーとして読むことも出来る。畳み掛ける劇的な幕切れが印象的。日本語訳が出ることを期待している。

関連リンク
Sofi Oksanen Wikipedia

木曜日, 10月 07, 2010

ノーベル文学賞を占うキツネザル


2010年のノーベル文学賞を誰が受賞するか、スウェーデンの日刊紙DNがサッカーのタコ占いを真似て、ストックホルムのスカンセン動物園にいるキツネザルに予想させている。題して「本年度ノーベル文学賞受賞者をめぐるワイルド・ゲーム」。発表は今日7日、当地時間13:00予定。

関連リンク
ノーベル賞授賞式ライブ(2008)